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脚本・監督 菊地 昭典本・監督  菊地 昭典

宮城県仙台市生まれ。仙台二高、中央大学文学部哲学科卒。シナリオ研究所を経て、脚本家・映画監督である千葉茂樹氏、新藤兼人氏に師事。 株式会社近代映画協会で、新藤作品「讃歌」「こころ」「わが道」「竹山ひとり旅」、中平康氏、神山征二郎氏等の作品に助監督として参加。 その後、脚本家として、映画、テレビ、ラジオ、Vシネマなどのドラマ、 ドキュメンタリー、バラエティー、アニメなどの構成・脚本を数多く手掛けている。 ドキュメンタリーでは300本以上の作品に携わっている。現在、仙台市在住。
社団法人シナリオ作家協会会員/ とっておきの音楽祭実行委員会企画プロデューサー/NPO法人オハイエ・プロダクツ理事長/一般社団法人東北国際フイルム&アートフェスティバル協会理事/シネマ旅団代表

●主な作品
・映画 『オハイエ!』『そのきらめきは生きる力の輝き』(監督) 日中合作『長江』(東宝) 日独合作『ウィンディー』(東宝東和) 「甦るヒーロ一片山敬済」(日本ヘラルド)ほか。
・児童劇映画 『おかあさん がんばって』(教育映画祭文部大臣賞)『やえちゃんと私』(教育映画祭優秀賞)ほか。
・Vシネマ 『魔界転生』『東京魔悲夜』『アブナイ女』『白竜』ほか。
・TV 『女たちの甲子園』(日本テレビ)『アメリカ大統領暗殺史』(テレビ東京)『セーラー服恋愛講座愛のレッスンABC』(フジテレビ)『月曜スペシャル』(テレビ朝日)
『遥かなるダモイ』(テレビ西日本・文化庁芸術作品賞・郵政大臣賞・全日本テレビプロデューサー協会賞)『ふるさと讃讃』(TBS)『ふれあい自然列島』(毎日放送)
『惜別 魯迅と現代中国人留学生』(東日本放送)『上野ステーション』(東北放送)『風を見る子供たち』(仙台放送)『ふるさとは幻』(テレビ岩手)『真珠貝の棲む川のほとりで』(岩手放送)
『塩の道』(福島放送)『森が教えてくれた』(福島テレビ)『日の本将軍』(青森テレビ)ほか。
・ラジオ 『逃亡兵丹野吉一の場合』(東北放送)『桃井かおりのジッポーストーリー』(中日本放送》ほか。
・小説 『パパは唐獅子牡丹』シリーズ (講談社)『気ままにウーマン』『ミッドナイトランナーズ』(角川書店)
・ノンフィクション 『音楽でバリアを打ち壊せ』(岩波書店)『アサノ課長が知事になれた理由』『アサノ知事の冒険』(岩波書店)『市民の祭運営術』(学陽書房)

ディレクターズ・ノート

2011年、とっておきの音楽祭から1か月後、震災の心労の疲れで父が亡くなった。撮影は続行したが、その映像を見る気にはなれなかった。
2012年、支援活動に没頭している最中、恩師新藤兼人氏が亡くなった。前作のように、この映画を観てもらいたかった。またチ力ラが抜ける。映像をチェックはしたが、様々な辛い思いが錯綜し、編集ができない。
2013年になり、なんとか映像と対峙した。 被災地で語り、歌った、あの人たちが迫ってくる。音楽祭当日の人々の姿がせつなくも美しかった。 何度も見返しているうちに、涙がとめどなく流れた。それを機に心が弾け、奮い立った。あの日、あの年、何があったかという記録ではない。 今だからこそ表現しなければならないものがある、何度も書き直してきた脚本を捨てた。震災の映画ではない、音楽の映画だ。 再生、希望の物語だ。 あの日から薄ら陽を見つめている人たちの姿を描くことは、普遍のテーマになるはずだ。

菊地昭典


Staff

プロデューサー菊地昭典/高橋清博/小野寺努
撮影小野寺努/田村康晴/朝倉健司/渡辺みなみ/浅利将昭/菊地昭典
編集小野寺努
音楽プロデューサーあんべ光俊
音楽ディレクター猪狩大志
ピアノ演奏稲垣達也
特別協力とっておきの音楽祭実行委員会SENDAI /NPO法人オハイエ・プロダクツ
広告デザイン菊地桃子
題字高橋盛海
制作協力ATメディア
配給チーム・オハイエ・ムービーズ
製作シネマ旅団
 2014年 デジタル 115分